フランス語・数字を書く時の注意点 まずは1,000の位まで。
フランス語で数字を話す、書く時の注意点をまとめてみたいと思います。
多分、英語よりややこしいです。
ここでは「80」、「cent」、「mille」を取り上げます。
まず「80」
フランスのフランス語で80は quatre-vingts
ベルギーやスイス、カナダのフランス語になると octante や huitante があります。
どう考えても octante や huitante の方が自然だろうと思うけれど、フランスでは「80」は quatre-vingts (4 x 20) です。
きっかり80の時は quatre-vingts
と複数形を表す -s がつきます。
81,82,83…と後に数字が来ると
quatre-vingt-un, quatre-vingt-deux, quatre-vingt-trois...
と s は無くなります。
また、mille(千)の前でも s は消えます。
8万 = 80.000 = quatre-vingt mille
その他の単位 million, milliard などの前では s が残ります。
8千万 = 80.000.000 = quatre-vingts millions
800億 = 80.000.000.000 = quatre-vingts milliards
80の後に母音で始まる名詞が来ればリエゾンします。
quatre-vingts (z) ans 80歳
quatre-vingts (z) euros 80ユーロ
quatre-vingts (z) heures 80時間 (quatre-vingts (t) heures と発音しないように!)
序数詞として使われる時は -s がつかない。
Voyons la page quatre-vingt. (80ページを見ましょう)
l'an mille neuf cent quatre-vingt.(西暦1980年)
「cent」の注意点
100は cent
200は deux cents
300は trois cents
.
.
900は neuf cents
と -s がつきます。
deux cents livres(200冊の本),
cinq cents personnes(500人)...
母音で始まる単語が来ればリエゾンします。
cent (t) euros,
deux cents (z) euros,
trois cents (z) euros...
「80」の時と同じく、後に数字が来るとき、および mille(1,000)の前では s は消えます。
il y a cent un chiens. (犬🐕が101匹)
il y a quatre cent cinquante ans(450年前)
Ça m'a coûté trois cent mille euros.(30万ユーロかかった)
その他の単位 million, milliard などの前では s が残ります。
2億 = 200.000.000 = deux cents millions
3千億 = 300.000.000.000 = trois cents milliards
「80」の時と同じく、序数として使われた時は s がつきません。
Voyons la page quatre cent.(400ページを見ましょう)
「mille」の注意点
まず、mille は原則不変化です。
1,000 は mille
2,000 は deux mille
3,000 は trois mille
.
.
9,000 は neux mille
と -s がつくことはありません。
そして、ここからは日本語の数え方からずれて「万」の位は、
10,000 dix mille 1万
100,000 cent mille 10万
となり、日本の100万で単位が変わり、
1 million となります。
mille は無変化と覚えておいてまず問題は無いけれど、実は mille には航海や航空時に使われる距離の単位「マイル」又は「海里」の意味があります。
そしてこの時には mille に -s がつきます。
Le navire se trouve à quinze milles de la côte la plus proche.
(船は一番近い沿岸から15マイルのところにいる)
次回はこれより更に大きい数を解説します。
いかにもフランス語らしい文法規則盛りだくさんです。