いかにもポルトガル語、な表現だろう、~inho, ~zinho

スペイン語やフランス語、英語にもない、いかにもポルトガル語らしいもの、と言ったら恐らくこの表現、~inho, ~zinho などの接尾語ではないだろうか。

 

これはあらゆる名詞、形容詞の語尾について基本は「小ささ」の意味を付け加えるもの。

pássaro 鳥 ➡ passarinho 小鳥

のように。

  

でもここから意味が拡大して、愛情や親密さ、または軽蔑を込める表現としてポルトガル語の会話の中で至るところに表れます。

 

例えば、僕が犬を飼っていることを知っている人から、

Come vai teu cão? (犬は元気?)と聞く代わりに、

Come vai teu cãozinho?

この cãozinho をどう日本語に訳せるか難しいところだけれども、あえて言えば「ワンちゃん」と言ったところ。

Vou levar este bolinho.(このお菓子ください)bolo ➡ bolinho

Hoje, os peixinhos estão muito frescos.(今日の魚はとっても新鮮だね)peixes ➡ peixinhos

 

もちろん、名詞の性数によって ~inho, ~inhos, ~inha, ~inhas, ~zinhos...とちゃんと変化します。

É muita gira, a Manuelazinha!(マヌエラちゃん、なんてかわいいんでしょう!)

Manuela ➡ Manuelazinha

 

Ele teve un acidente ontem, coitadinho!(彼、昨日事故にあったんだって。かわいそうに!)

coitado ➡ coitadinho

 

そしてこれは名詞だけに留まりません。ポルトガル人は形容詞(一部副詞)にもことごとくこの ~inho を付けます。

obrigadinho!

Hoje, está muito fresquinho.(今日は随分涼しいね)fresco ➡ fresquinho

Com este casaco, fico quentinho.(このコートは暖かい)quente ➡ quentinho

Esta máquina funciona muito devagarinho. (この機械は遅い)devagar ➡ devagarinho

 

あと僕が聞いたことがある例では、

ciaozinho(バイバイ、さようなら)

bom diazinho(おはよう)

 

この ~inho の表現を自然に使いこなせるようになったら「こいつはポルトガル語ができる」と思ってもらえますよ、きっと。