英語・フランス語・ポルトガル語な日々………そしてドイツ語が加わる

時に必要にせまられ、時に興味からいくつか言語を勉強しています。

フランス語・疑問文の基本

フランス語に接するようになってからかれこれ25年以上経つけれど、気がつくと父親もフランス語の勉強を始めていて、ときどき実家に帰るとたいてい最近のNHKラジオフランス語講座のテキストが置いてある。 

 

ある日、そのうちの一冊を開いてみたら、ちょうど疑問文の作り方のところだった。

初心者向けに作られた教材とはいえ、そこでは、

疑問形は "est-ce que" と付けて作ります、と書いてあって、「さすがに25年も経つと教え方も変わるんだなぁ」と妙に心に感じるものがあった。

 

というのは、"est-ce que"を付けて疑問形にするのは間違いではないけれど、僕が25年以上前にフランス語の基礎を学んでいたころは、疑問形の基本はまず、主語と動詞を倒置する、と習ったからだ。

 

フランス語での疑問文の作り方は3通り、

  1. 主語と動詞を倒置する
  2. "est-ce que"を付ける
  3. 語尾を上げる

この内のどれがより正しい、というものはないと思うけれど、2と3はより口語的、1の主語と動詞の倒置は文体、そしてよりフォーマルであると言って間違いないと思います。

Comment est-ce que tu as réussi?

Tu as réussi comment?

Comment as-tu réussi?

 

Qu'est-ce que nous allons faire maintenant?

Nous allons faire quoi maintenant?

Qu'allons-nous faire maitenant?

 

Où est-ce qu'elle a trouvé ce livre?

Elle a trouvé où ce livre?

Où a-t-elle trouvé ce livre?

 

Quelle direction est-ce que nous devons prendre?

Nous devons prendre quelle direction?

Quelle direction devons-nous prendre?

 

À quelle heure est-ce qu'il faut partir demain?

Il faut partir à quelle heure demain?

À quelle heure faut-il partir demain?

 

Est-ce qu'il est malade?

Il est malade?

Est-il malade?

 

Pouquoi est-ce que le chien a aboyé?

Le chien a aboyé pourquoi?

Pourquoi le chien a-t-il aboyé?

 

傾向として、"est-ce que"は文を長くするので、少し冗長になる、締まりの悪い文になりやすいですね。

 

主語と動詞の倒置形は、少し形式ばった文体(お役所の通知など)やちょっと‟上品な”あるいは少しお高く留まった会話などで出てきます。

慣れていないととっさに出てこないので、普段から意識してこの方法で疑問形を作る練習をすると良いと思います。

 

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