英語・フランス語・ポルトガル語な日々………そしてドイツ語が加わる

時に必要にせまられ、時に興味からいくつか言語を勉強しています。

フランス語・子音「j」の徹底練習

音の壁はどの外国語を学ぶときにも存在するけれど、フランス語の場合、個人的に最も難しかったのは、かの「r」でも鼻母音でもなく「j」の音でした。

 

これはあくまで僕の経験です。人によっては「j」など全く問題にならなくて、とにかく「r」にてこずった、母音が正しく発音できなくて困った、など難所は違うと思います。

 

ここでは「j」の音を正しく発音できるようになるまでに僕が取った方法を紹介したいと思います、と発音できるようになったと過去形で書いていますが、今でも気を抜いて発音すると、正しく発音できていない時があります。そのくらい、僕にとっては難しい音です。

 

 まず、「j」の音そのものに関しては下のビデオがとても丁寧に教えてくれます。

そもそも子供の発音を矯正する目的で作られているビデオなので、フランス語習得者にはうってつけだと思います。

 

でも「j」の音だけならまず問題なく発音できるのです。

問題は「j」に母音が付いた時に起こります。

 フランス語の「j」の音とは

フランス語の「j」の音を発音記号で書くと [ʒ]、英語の「j」を発音記号で書くと[ʤ]。実はフランス語の「j」と英語の「j」は発音が違うのです。

大方の日本人が「j」を発音すると[ʤ]になるはずです。それは日本語の「じ」とおなじだから。だから日本人が英語で「Japan」[dʒəpˈæn] と問題なく発音できます。

しかし、同じ要領でフランス語の「Japon」を日本人が発音してまうと [ʒapɔ̃] とならずに[ʤpɔ̃]となってしまうのです。

日本語の「じ」は正確さを期するなら本来は「ぢ」と表記するべきかもしれませんね。

 

最初の難関は、この2つの音[ʒ]と[ʤ]の違いが聞いてもなかなか分からない、というところから始まります。ちょっと英語のlとrの違いが初め聞いて分からない、というのに似ているかもしれません。

発音記号を見ると分かる通り、フランス語の「j」には[d]の音が入っていないのです。[d]を入れずに[ʒ]の音だけを出さなければいけない。

そのポイントは舌の位置。

実は日本人が例えば「じ(ji)」と発音する時、舌の先がごく軽く前歯の裏に触れているのです。これは「d」の音を出すときと同じことが起きているということです。「だ」とか「ど」とか発音すると舌の先が前歯の後ろに触れている感じが分かると思います。

そうならないようにするには、舌を奥に引くように意識して、舌がどこにも触れていない状態で「じ」と発音します。このように発音しようとすると、普通に「じ」と発音する時に比べて、恐らく自然に口が少しだけ突き出て丸くすぼまると思います。

それが、[d] の音が入らない[ʒ]の音です。

音の違いに慣れるために、日本語の「じ」[ʤi]と、舌の位置をしっかり意識して、舌がどこにも触れていない状態で発音する「ji」[ʒi]を何度も繰り返します。

ここは筋トレと同じです。

 

 

 [ʒ]を発音する感覚が何となくでも分かったら、これに母音を付けて発音していきます。

ja, jé, je, ji, jo, ju ...

ここで近くにフランス人がいれば、そのフランス人に発音がちゃんとできているかチェックしてもらうともちろん一番いいのですが、一人でも簡単に発音チェックできる方法がありました。

必要なものはスマートホン。

最近(というか、もうかなり前からなのかもしれないけれど)のスマートホンはグーグル検索をしたりメッセージを送る時に音声で文章を入力することができると思います。

まずスマートホンをフランス語に対応させ(その詳しいやり方は知りません)、そして文章を書くつもりでスマートホンに向かって発声します。

ちゃんとスマートホンが自分が望む単語を出してくれるかどうか、これで正しく発音できているかどうかチェックすることができます。例えば、

Je vais jouer le jeu.

Je vais acheter un bijou.

J'aime le jus d'orange....

いくらでも文や単語を使って、「j」の発音の練習をすることができます。

 

僕にとって、次に難関だったのは「je」と「ju」をしっかり発音し分けること。

「je」だけをずっと発音、「ju」だけをずっと発音するとそれなりに発音できるようになるのに、それが単語になり文になると「je」と「ju」の違いが不明瞭になってしまいます。

Je vais jouer le jeu.

Je vais acheter le jus.

特に「jus」が「jeu」になってしまう確率が非常に高いです(僕の場合)。

これも他の子音の時には問題なく発音できるので、そこから強化していくしかありません。例えば、

de, du, doux

te, tu, tout

le, lu, loue

me, mue, mou

ne, nu, nous

peu, pu, poux

se, su, sous

と発音してその流れのまま、

je, jus, joue

と発音してみたり。曖昧だな、と思ったらまた「j」の発音練習から始めます。

 

「bijou」と発音しているつもりが「bisou」となってしまう時もあるので、やはり「j」そのものの発音が僕の場合はまだしっかりできていなんですね。

 

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