フランス語・aller の過去形と être の過去形
例えば、
「私はパリへ行った」をフランス語で言う時、そのまま考えれば
Je suis allé(e) à Paris.
となる。でもこれを、
J'ai été à Paris
と表現する人も最近増えたような気がする。
どちらでも意味は通じるから、この例文くらいのことなら文法がどうのこうのと、そうとやかく議論することはないと思うけれど、これを試しに英語で表現してみると、やっぱり同義ではないことが見えてくる。
Je suis allé à Paris = I went to Paris
J'ai été à Paris = I have been to Paris
「~へ行った」、という移動の表現をする場合は厳密にはやはり動詞 aller を使う方が自然だろうと思う。
本質的な意味を深く考えずに安易に使うと、例えば、
Je suis allé voir mes voisins.
と言うところを、
J'ai été voir mes voisins.
などと言ってしまうことになる。
上の文の場合、Je suis allé voir mes voisins しかあり得ないと思うのだけれど。