ポルトガル語・動詞"ser"

いよいよ動詞の活用です。

 

ポルトガル語の動詞の活用は、例えばフランス語には存在しない時制、あるいは現在、使われなくなった時制がしっかり現役で活躍しているので少し複雑です。


まず、活用には「法」というカテゴリーがあり、 文が表す出来事の現実との関係や意図、聞き手に対する態度などを表す、などと文法書では説明されているけれど、あんまり良く分からないですよね(-_-;)

 

まぁ、動詞の活用や使われ方を覚えて行けば段々と分かってくると思うので、気にせず行きましょう。


まずは直説法・現在から


この「法」には、直説法・条件法・接続法・命令法、があります。

 

初めに直説法(Indicativo)。

これは、事実をそのまま表す時に使われる活用で、この中にさらに現在形、過去形、未来形などが存在します。
事実を直接表すから直説法。
分かりやすいですね。

 

まずは基本の直説法現在(Indicativo/presente)から。

最も基本となる動詞の一つ"ser"(セール)を一人称・二人称・三人称、及びその複数形の6つの形に活用させてみましょう。

これは英語のbe動詞、フランス語のêtreにあたる、存在を表す動詞です。


eu sou (ソウ)    = I am    
tu és (シュ) = you are
ele é (エ) = he is  ela é(エ) = she is
nós somos (モシュ) = we are
vós sois (イシュ) = you are
eles são (サオ) = they are


見事に規則性が無いですねぇ。
これはもう無条件で覚えるしかありません。

 

ポルトガル語で、日本人は(男性)japonês (ジャポシュ), (女性)japonesa (ジャポザ) なので、
例えば「私は日本人です。」は、

(男)Eu sou japonês.
(女)Eu sou japonesa.

になります。

 

で、ここで主語によって動詞の形が全て変わるので、実際の会話の中では主語は省かれます。

Sou japonês. (ソウ ジャポシュ)
Sou japonesa. (ソウ ジャポザ)

"sou"が"eu"に対する活用の形なので"sou"と来れば主語が自動的に"eu"と決まるからです。
この辺り、動詞が活用する意義が見えますね。

 

És japonês.= You are Japanese. 君は日本人です。

É japonês. = He is Japanese.  彼は日本です。

Somos japoneses*.= We are Japanese. 私たちは日本人です。

Sois japoneses*. = You are Japanese. 君たちは日本人です。

São japoneses*. = They are Japanese. 彼らは日本人です。

*複数形はまた後日説明。

 


"és"(tu)と"sois"(vós)は英語では違いが表れませんが"és"が単数、"sois"が複数です。
が、この人称代名詞"vós"はもう ほとんど使われることがないので敢えて覚えなくても大丈夫です。

恐らく、vósの活用が載っていない参考書などもあると思います。



便利な人称代名詞"você"は三人称扱いなので動詞は単数は"é"、複数形"vocês"は"são"です

この場合、他の三人称と動詞が全く同じ形になるので、ちゃんと誤解を避け、主語をはっきりさせたい時は、"ele","você","o senhor"などを文の初めに付けます。

 

この動詞"ser"は基本中の基本です。

全ての活用が、何も考えずに自然に出てくるようになるまで、繰り返し繰り返し発音しましょう。

 

次回はもう一つの存在を表す動詞"estar"を見ていきましょう。