ポルトガル語・人称代名詞

 

ポルトガル語にも、イタリア語・フランス語・スペイン語のように、避けては通れぬ動詞の活用が存在します。

この動詞の活用で過去時制はもちろん、未来、そして今では英語ではほとんど使われなくなってしまった接続法もあるので、初めはちょっと戸惑うかもしれません。

その動詞は人称代名詞に応じて活用するので、まずはポルトガル語の人称代名詞から。

 

ポルトガル語の人称代名詞

 ポルトガル語の人称代名詞は以下に、

1人称単数・私=eu(エウ)

2人称単数・君(親称)=tu(ツ)

3人称単数・彼、彼女、あなた(二人称敬称)、これ、それ、など

ele, ela, você, este, isto, senhor, senhora...etc  

及び、それぞれの複数形

1人称複数・私たち=nós(シュ)

2人称複数・君たち(親称)=vós(ヴォシュ)

3人称複数・彼ら、彼女ら、あなた達(二人称敬称)、これら、それら、など 

 eles, elas, vocês, estes, senhores, senhoras ...etc 

 

 

一人称単数 eu, 複数 nósに関しては、英語(I, we)やフランス語(je, nous)と変わらないので問題ないのですが、二人称・三人称にはちょっと使い方に違いがあります。

 

  • 親称の"tu", "vós"、敬称の"ele(s)", "ela(s)"

まずポルトガル語の二人称単数形 tuと、複数形 vósはどちらも英語のyouに当たりますが親称、つまり親しい間柄(友人、子供など)でのみ使われます。

(単 tu)君・お前・あんた、(複 vós)君たち、お前たち、あんた達、と言った感じでしょうか。

 

それ以外では三人称の単数 eleレ)、elaラ)(英語のhe,she)、そしてその複数形 elesレシュ)、elasラシュ)(英語のthey)が敬称のあなた(英語では同じくyou)を表すのに使われます。

 

敬称、つまり相手を敬った使い方です。

 

初対面の人、会社の上司、お店の客、親しい人でも尊敬の念を込める時、または敢えて距離を置きたい相手など。

この辺の3人称の使われ方は、イタリア語と同じですね。

 

敬称には、senhor(セニョール), senhora(セニョーラ)も頻繁に用いられます。 英語の、男性をSir...、女性をMa'am...、と呼びかけるのと似ています。

    *ただし、英語の Miss...やフランス語の Mademoiselle...に相当する単語はないようです。

 

この敬称に本来の三人称としての彼、彼女、などの意味が加わるので、ポルトガル語の3人称は英語のそれよりもカバーする範囲が広いですね。 

 

まとめると、

ポルトガル語の三人称:ele(彼),ela(彼女),eles(彼ら),elas(彼女ら)はこれらの意味の他に「あなた、あなたたち(二人称の敬称)」の意味も含みます。

 

(注意!)二人称の複数形vósはあくまで親称tuの複数形であり、フランス語の感覚でtuが親称、vósが敬称という分け方ではありません。

 

*このvósですが、現代ポルトガル語ではほとんど使われなくなっている傾向にあって、場合によってはこのvósに対する動詞の活用を表記していない参考書もあります。 

事実、僕もこの人称代名詞が使われているところに出くわしたことは数えるほどしかありません。 

 

次のブログで便利に使える人称代名詞vocêについて説明していきたいと思います。

 
 


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